皆様、こんにちは。
usunonooです。
BMW ミニカーコレクション
BMW M1
をご紹介致します。
こちらは京商CVSシリーズ第5弾『 BMWミニカーコレクション』の内の一台として、2005年8月から発売されていました。同シリーズにはこれまでにも当ブログでご紹介致しましたBMW・2002やZ8、あるいはZ4もラインナップされていました。
BMW初のミッドシップ・スーパーカーとしてランボルギーニと共同で開発された『 BMW・M1 』。
1970年代当時、FIAグループA及びグループ4、シルエットフォーミュラレースにおいて圧倒的な強さを誇っていたポルシェ934/935の牙城を打ち崩すべく開発されたマシンでもありました。
軽量なFRP製ボディを採用した外観デザインはジョルジェット・ジウジアーロ氏が統べるイタルデザインが担当し、シャーシはミッドシップの開発経験があったランボルギーニ社が担当していました。
1972年にBMW・2002用の直列4気筒エンジンを載せ、1977年にはランボルギーニ社がシャーシフレームから最初の試作車を開発していました。
しかしそれらの作業は決して順調とは言えず、1978年4月にはランボルギーニ社とBMWのM1開発提携は解除され、旧西ドイツのバウア社との業務委託に変更。外観ボディもイタリアのイタルデザインにシャーシが送られた後にFRP製ボディの取り付けと塗装を行い、サスペンションやブレーキシステムの組み付けはBMWが行うなど、BMW初のミッドシップスポーツカーとなったBMW・M1の開発・組立は煩雑を極めていきました。
1978年秋のパリサロンにてBMW・M1は正式にデビューしたものの、開発費が重なって一台辺りの販売金額はフェラーリ512BBにも匹敵する費用となっていたそうです。複雑な生産工程がもたらす遅延によって月に3台ばかりしか製造する事は叶わず、最終的に1981年に生産が終了されるまでの間、総生産台数は僅か477台程でした。(市販車とワークスマシンを合わせて455台だった、など諸説あるようです。)
京商CVSシリーズの中でも第5弾とかなり最初期に発売されていたBMW・M1ですが、ミニカーとしての完成度は全体的に見てもかなり高いレベルにある一台だと思います。M1 の特徴的なホイールデザインやカウンタックにも相通ずる低く構えたスタイリングなども非常にリアルに再現されています。
(最強のワークスマシン!!BMW M6 GT3 の記事はコチラ↓)
https://usunonoo-minicar.hateblo.jp/entry/2022/08/27/193637
2020年の春に生産を終了したBMW初のプラグイン・ハイブリッドスーパーカー『 i8 』が2013年に登場するまでの長期に渡り、BMW唯一のミッドシップスポーツカーとして君臨していたBMW・M1。
BMW・i8 が生産終了した今こそ、また新たなBMWのミッドシップ・スポーツカーとしての M1 の名を受け継ぐモデルの登場を期待したいですね ♪